「シンデレラ」実写版は、2015年に公開されたアメリカ・ディズニー製作の映画です。
1950年の同名のアニメ映画を巨匠ケネス・ブラナー監督が実写化し、リリー・ジェームズ、ケイト・ブランシェット、ヘレナ・ボナム=カーターが出演しました。
おとぎ話らしい豪華なセットと衣装、アニメ版に比べてよりリアリティな設定で好評を博しました。
この映画の、ドレスの秘密やヴィランである継母の心理描写など、ネタバレ・小話・考察をご紹介していきましょう。
シンデレラ(2015年)
見どころ
ガラスの靴、カボチャの馬車、お城での舞踏会など、誰もが知っている名場面を豪華絢爛な映像美で再現。新旧取り混ぜた実力派俳優たちの共演により、物語もさらに魅力的に。
出典 : video.unext.jp
あらすじ
両親の下で幸せに育った少女エラは、母と父を相次いで亡くし、意地悪な継母とそのふたりの娘と共に暮らし始める。ある日、召使いのような辛い生活に耐え切れずに家を飛び出したエラは、森でキットと名乗る青年に出会う。だが実は、キットの正体は王子だった。
出典 : video.unext.jp
シンデレラ(ネタバレ・考察)
「辛いことがあっても、勇気と優しさを忘れないで」という亡き母の言葉に支えられ、やがて王子と結ばれる映画「シンデレラ」。
シェイクスピア俳優としても有名なケネス・ブラナーが、その経験からくる歴史的な美術・衣装の知識・審美眼を遺憾なく発揮して監督をしています。
そのため、きらびやかな美術・衣装・設定が使用され、おとぎ話にふさわしい夢のような映像になっています。
この映画の小話についてご紹介しましょう。
シンデレラの名前の由来がストーリーに織り込まれる
「シンデレラ」という名前の由来は、英語の「シンダー(cinder)=燃え殻・灰」に女性を表す「エラ」を付けて「シンデレラ=灰かぶりの娘」からきているという説が有力です。
この映画では、ヒロインが「エラ」という名前で、それに「シンダー」を被せて「灰かぶりのエラ」としました。
意地悪な義理の姉・アナスタシアがヒロインをバカにして付けたあだ名としています。
隠れミッキー
劇中で、エラの家の玄関のドアのガラス部分に隠れミッキーがあります。
ガラスの靴を持ってくる大公一行がエラの家に来る時に、継母がドアを開けるシーンで映りますので、チェックしてみてください。
また、舞踏会に行けなかったエラが泣いているところに、老婆姿のフェアリー・ゴッドマザーが現れるシーンに隠れミッキーが出てきます。
フェアリー・ゴッドマザーの後ろにある花が3つ連なっていて、ミッキーのような形を作っています。
かつての貴族の館をCGで再現
王子が住んでいる宮殿の外観はCGです。製作の参考にしたのは、ドイツのドレスデンにある「ツヴィンガー宮殿」だそうです。
18世紀・バロック様式の宮殿で、芸術を保護したザクセン王、フリードリヒ・アウグスト1世(強王)がヨーロッパ各国の名建築を参考にして建設した建物でした。
華麗な装飾が「シンデレラ」の世界観にぴったりです。
また、エラと王子が出会ったシーンは、イギリス・ロンドンの西部の「ベアズ・レイルズ・パーク」の森で撮影されました。
広大な森林と湖が点在し、イギリス・スタイルの歴史ある庭園で、ロマンチックなエラと王子の出逢いのシーンにはまっています。
舞踏会のシーン
舞踏会のシーンは「007」シリーズが撮影された由緒あるスタジオにセットを組んで撮影されました。
500人のエキストラに50人のスタッフがドレスやスーツの着付け、ヘア・メイクを担当しました。
世界各国からゲストが来ているという設定で、スペイン風、アラブ風、中国風、日本風と、民族衣装のドレス姿も見られます。
総勢500人のスタッフに囲まれてのダンス・シーンの撮影となりました。
数々の巨大なシャンデリアに付いている合計2,500本のロウソクの火を点けるだけでも一時間かかったそうです。
「ぶらんこ」とガラスの靴
注目すべきは、舞踏会で王子が宮殿の庭園に青いドレスを着たエラを誘い、ぶらんこに乗ったエラのガラスの靴が脱げてしまうシーンです。
このシーンは、映画のクライマックスの「舞踏会に現れた謎の女性探し」の時に王子がエラにガラスの靴を履かせるシーンの伏線となっています。
そして、フランス・18世紀の画家、ジャン・オノレ・フラゴナールが描いた絵画「ぶらんこ」からの引用になっているのです。
絵画「ぶらんこ」は、貴族の男性がぶらんこに乗る貴婦人を押してこいであげると、貴婦人の靴が脱げてしまうという場面を描いています。
ガラスの靴はリリー・ジェームズに合わなかった!?
ガラスの靴はCGではなく、実際にガラスを使って製作しました。スワロフスキー・クリスタルが使用されています。
完成までに6度の製図起こしが重ねられ、シーンに合わせて8つのバージョンのガラスの靴が作られました。
しかし、製作された靴は、エラを演じたリリー・ジェームズには固すぎて、履いて踊ることができませんでした。
ダンス・シーンの撮影ではリリーは普通の靴を履いてCG処理でガラスの靴を履いたように見せています。
シェイクスピア劇の歌を引用
アニメ版はミュージカルでしたが、この実写版はストレートプレイ(ミュージカルではない演劇)となっています。
しかし実写版には、劇中、魅力的な歌の数々が散りばめられました。
継母・トレメイン夫人の連れ子の一人ドリゼラがピアノを弾きながら下手な歌を歌うシーンがあります。
その歌は「恋人たちは春が好き」という古いケルト民謡で、シェイクスピアが「お気に召すまま」で引用しているのです。
さすがシェイクスピア俳優としても有名なケネス・ブラナー監督ですね。
当時の上流階級が優雅に歌ったであろう歌をきちんと取り入れていて、時代考証にも抜かりはありません。
俳優自身がエンドロールで歌っている
エラが歌う歌「ラベンダーズ・ブルー(Lavender’s Blue)」が可愛らしく印象的で、17世紀から伝わるイギリス民謡です。
この歌は、ガラスの靴を持ってきた王子が、エラがいることに気付く歌で物語で最も重要な歌になっています。
また、エンドロールでリリー自身がアニメ版のテーマソング「夢はひそかに(A Dream Is A Wish Your Heart Makes)」を歌っていました。
ヘレナ・ボナム=カーターもエンドロールで「ビビディ・バビディ・ブー(Bibbidi-Bobbidi-Boo)」を軽快に歌っています。
お土産は木の枝
エラは父から旅行のお土産は何がいい?と聞かれて、「お父様が旅に出て最初に肩に触れた木の枝が欲しい」と言います、
木の枝とは変わったおねだりです。これにはどういった意味があるのでしょうか。
「シンデレラ」の原作には、フランスのシャルル・ペロー版とドイツのグリム版があります。
グリム版の原作の中に、「父が持って帰った木の枝を土に埋めると白いハトがドレスと靴を持ってくる」というエピソードが入っているのです。
実写版「シンデレラ」では、そのエピソードをエラのセリフに反映しているのです。
義姉たちは、レースやパラソルなど高価な物をお土産に頼んだのに、シンデレラは木の枝でした。
「旅の途中、お父様がずっと私のことを思い出してくださるように。そして、それを持って必ず無事に帰って来てくださるように」とエラは言います。
エラの望みは、高価なお土産などではなく、父親が帰ってくることでした。
木の枝をお土産に望むシーンは、エラの純粋さ・優しさを表しています。
王子のキャラクターに深み
アニメ版「シンデレラ」では、王子のキャラクター描写はほとんど無く、王子はただのイケメンに過ぎませんでした。
しかし実写版では、舞踏会の前に、森でエラと王子が偶然出逢うシーンがあります。
王子が舞踏会で着飾ったエラに惹かれたのではなく、「勇気と優しさ」を旨として生きるエラに魅力を感じたという設定になっています。
王子がただ一度の出逢いで結婚を決意したアニメ版より、リアリティがありました。
王子が、身分を明かさずに「見習いのキット」と名乗るシーンでは、肩書にとらわれず本来の自分を見てほしいという王子の思いを視聴者に印象付けることに成功しました。
そして王子の父が病気で瀕死の状態である設定を加えることで、王子の父を想う優しさを表現し、より王子が人間味のある男性になりました。
なぜエラは自分の名前を「シンデレラ」と王子に告げたか
「言葉の呪文はエラを苦しめた」と語り手も言っていますが、この「シンデレラ」というあだ名は、エラにとって屈辱的でした。
しかしラストシーンで、ガラスの靴を持ってきた王子に名前を問われて、エラは「私はシンデレラ」だと、忌み嫌っていたあだ名を王子に伝えています。
なぜエラは義姉がバカにして付けたあだ名を王子に告げたのでしょうか。
エラは、もしガラスの靴が自分の足に合ったら、「お姫様でもなく、持参金もない自分」を受け入れてくれるかと王子に聞いています。
つまり、例え灰かぶり(シンデレラ)でも、自分のありのままを受け入れてくれるかと王子に問うたのです。
アニメ版のただ幸せを信じて待っているだけのヒロインとは違い、こんな自分だけどいいですか?と王子に全てをさらけ出しています。
母の遺言通り、エラは、確固たる意志を持った勇気ある女性として描かれています。
「アナと雪の女王」(2013年)から引き継がれたディズニーお得意のありのままでいることを肯定するプリンセス像をここでも体現しているのです。
また、出逢いのシーンで王子が身分を隠して「見習いのキット」と名乗ったことと対をなしています。
華やかなドレスの秘密
エラの美しい青いドレスには、10,000個のスワロフスキー・クリスタルが縫い付けられました。
衣装デザインはアカデミー衣装デザイン賞受賞経験のあるサンディ・パウエルで、ドレスが「動いている水彩画」のように見えるようデザインしたといいます。
薄くやわらかな生地のスカートが何枚も重ねられ、風に舞い上がる度に緑や紫に色が変わる幻想的なドレスです。
1メートルあたり約150ポンド(約2万3,000円)の高価な生地が使われました。
青いドレスは20人のスタッフにより約4,000時間かけて、シーンに合わせた8着のバージョンが制作され、1着11,000ポンド(約170万円)かかったといわれています。
また、ドレスの胸元に散りばめられた蝶の飾りは日本人デザイナー宮本遥香が作りました。
蝶の飾りは一つ一つ形も、色の染め方も、ラメの光り方も異なるそうで、丁寧に手作りされています。
エラが踊る度に胸元の蝶がひらひらと動いて、まるで本当に蝶が飛び交っているように見えました。
蝶の飾りは、エラの幼い頃、父が愛情を込めて買ってくれた蝶のマスコットを思い出させる重要なアイテムなのです。
そして、フェアリー・ゴッドマザーを演じたヘレナ・ボナム=カーターのドレスは、スカートの内側に小型のLED電球がたくさん取り付けられました。
フェアリー・ゴッドマザーの魔法が繰り出される度に遠隔操作によって光る仕組みになっていて、まさにマジックのようです。
この仕掛けには電化製品販売の世界的企業であるフィリップス社が携わりました。
ヴィラン・継母の圧倒的存在感
ディズニー映画では、2014年の「マレフィセント」から、「美女と野獣」(2017年)「アラジン」(2019年)「クルエラ」(2021年)と、「ヴィラン(悪役)」をフィーチャーしています。
この「シンデレラ」実写版も、ヴィランである継母・トレメイン夫人の心情を詳しく描くことによって、ヴィランでありながら人としての深みを持たせていました。
継母は、もう一人の主役であるかのような圧倒的な存在感のある描写になっています。
継母の心情をみていきましょう。
継母の嫉妬
父は商用で旅に出ることが多く、エラが寂しいだろうと思ったのか再婚しました。
父の再婚相手である継母と、その連れ子であるニ人の義姉にバカにされながらも、エラは勇気と優しさを失わずに前向きに毎日を過ごしています。
しかしエラは毎晩パーティーやギャンブルをする継母に馴染めません。
エラは、仕事に熱中する父に寂しさを訴えます。
「お父様、帰ってきたばかりなのにまた旅に出てしまうのね」
父親はエラを抱きしめて言います。
「留守でも、私の心はいつもエラのそばにいるからね。亡きお母さんもここに居てエラを見守っているよ」
エラは父に尋ねます。「お父様、お母様がいなくて寂しい?」
父は「寂しいよ」といっそう強くエラを抱きしめるのでした。
その様子を見た継母は、衝撃を受けます。
自分の夫とエラとの間には、自分には入り込めない深い絆がありました。
そして夫は、亡き前妻のことを今でも愛していました。継母は激しい嫉妬に駆られるのです。
「私はあなたの母じゃない」
継母のエラへのいじめはエスカレートしていきました。
父が旅に出て、寂しさに涙を流すエラが「お母様」と言うのを、継母は容赦なく「私のことは『お母様』ではなく『マダム』と呼んで」と言い放ちます。
つまり「私はあなたの母じゃない」と宣言をしたようなものです。
さらに連れ子のドリゼラとアナスタシアは二人一部屋で狭いから喧嘩ばかりしていると困ったようにエラに相談します。
エラが自室を義姉たちに譲ると言い出すと、継母は微笑みながらエラを隙間風が吹く屋根裏部屋に追いやるのでした。
そんなエラに悲しい知らせが届きました。なんと父が旅先で病死してしまったのです。
継母は、稼ぎ手である夫を亡くしてしまったため、使用人を解雇し、「悲しみを紛らわせるのに働いた方がいい」という口実でエラに一切の家事をやらせるようになります。
継母、エラのドレスを破る
森でエラと出逢った王子は、その日以来、「名前も知らない勇気と優しさを語った女性」のことが忘れられなくなりました。
王子は、花嫁を選ぶ舞踏会に、各国の王女だけでなく、国中の女性を招待することにします。
「勇気と優しさを語った女性」が舞踏会に来るかもしれないと思ったからです。
舞踏会当日、継母は、エラにドリゼラとアナスタシアのドレスの支度をさせました。
二人のどちらかを王子と結婚させようと目論んでいるのです。
一方、「見習いのキット」にまた逢いたいエラは、亡き母のドレスを自分に合わせて縫い直し、継母たちと舞踏会に行こうとします。
「そのドレスは趣味が良くないわ。破けているじゃない?」
そう言って継母は、エラのドレスをビリビリと破って彼女を家に置き去りにし舞踏会に出かけるのでした。
「なぜ私をいじめるの?」
「舞踏会に現れた謎の女性」が王子をそそのかしドリゼラとアナスタシアが王子と話す機会を妨害したと、継母が不機嫌で舞踏会から家に帰るシーンがあります。
継母は、舞踏会で聞いた大公の「サラゴサ国のシェリーナ王女と王子が結婚の約束をしている」という言葉を思い出し、ドリゼラかアナスタシアを王子と結婚させることを諦めるのでした。
この時、エラが顔色も良く夢見るような笑顔を振りまくので、継母は不審を抱きます。
継母は、「舞踏会に現れた謎の女性」がエラだと気付くのです。
継母はエラにこんな言葉を突きつけます。「あなたが王子と結婚したら私を宮殿に住まわせ女官長として扱いなさい。そしてドリゼラとアナスタシアに条件の良い縁談を用意しなさい」
エラが拒否すると、なんと継母はエラの持っていたガラスの靴の片方を壁にぶつけて割ってしまうのです。
今まで継母の仕打ちに耐えてきたエラでしたが、さすがにこれには憮然とし「何故そんなことをするの?私はあなたに優しくしようとしたのに」と問います。
すると、継母はこう答えるのです。
「あなたが若くて純真で善良だからよ!」
初めて描かれた継母の本心
これまで、どんな童話や映画でも、「なぜ継母がヒロインをいじめるのか」を描いていませんでした。
この映画で初めて、継母の本心が明らかにされたのです。
継母が常に考えているのは、よりリッチで満たされた生活をすること、そのためには手段を問わないこと。
エラの純粋さに比べて、自分はなんて心の貧しい人間…。聡明な継母は自分のことをよくわかっていたに違いありません。
エラが善良であればあるほど、継母は自分の心の貧しさを思い知らされ、嫉妬に苦しみ、エラを虐待してしまうのでした。
人の心の闇をあぶり出すこの実写版「シンデレラ」には驚かされます。
嫌われるシンデレラ
「嫉妬」は、誰もが抱く人間の基本的な感情の一つとされています。
つまり、この実写版「シンデレラ」では、継母はヴィランということになっていますが、実は誰もが継母のように他人を攻撃してしまう可能性があるということです。
だからでしょうか、「自分の思いに正直に生きている継母に共感できる」という意見が少なくないのです。
「シンデレラ」をインターネットで検索すると、「嫌い」というワードが出てきます。
「どこまでも善良で健気で優しいから見ていてイライラする」
「いい子ちゃんぶっていて嫌い」
「シンデレラに共感できない」
そんな声も聞かれます。
さあ、あなたはエラと継母のどちらに共感するでしょうか?
ケイト・ブランシェットの堂々とした演技に釘付け
さすがニ度のアカデミー賞(助演女優賞、主演女優賞)に輝いたケイト・ブランシェットです。
根深い嫉妬心を抑えることができない継母を演じて凄い貫禄です。
洗練されたデザインのドレスを堂々と着こなし、気位の高さを表す優雅な立ち居振る舞いでヴィランを演じ、圧倒的な存在感を放っています。
エンドロールでは、エラ役のリリー・ジェームズよりも先にクレジットされていました。
この実写版「シンデレラ」では、ケイト・ブランシェットの迫力ある演技に釘付けとなるのです。
ラストシーン:継母の悪巧み
エラのガラスの靴を叩き割った継母は、破片を持って宮殿の大公に会いに行きました。
継母は伯爵夫人の地位と娘二人の良縁を条件に、エラを監禁して、その存在を闇に葬ることを大公と画策します。
王子とサラゴサ国のシェリーナ王女とを政略結婚させたい大公と利害が一致したのです。
継母と大公は結託して、「ガラスの靴に足の合う女性探し」を形だけ行って、「見つからなかった」とでっちあげ、王子に「舞踏会に現れた謎の女性」を諦めさせようとします。
大公はこの実写版「シンデレラ」の、もう一人のヴィランです。
国中の女性にガラスの靴を試し、最後にエラの家に来た大公たち一行は、ドリゼラとアナスタシアだけに靴を試させ、帰ろうとします。
しかし、幸せの青い鳥たちとエラの友達のネズミたちの機転によって屋根裏部屋の窓が開き、エラの歌声が響き渡りました。
「この家にもう一人女性はいませんか?」と王子の側近が継母に聞きます。
王子の側近が家の中を見廻り、ようやくエラと王子は再会することができたのでした。
ガラスの靴がエラの足に合ったのは言うまでもありません。
エラと王子は国民に祝福され結婚するのでした。
最後に、「語り手」がフェアリー・ゴッドマザーだったということがわかって映画は終わりとなります。
まとめ
ケネス・ブラナーの手腕が発揮された美しい映像・設定に心が踊ります。
亡き母の「辛いことがあっても、勇気と優しさを忘れないで」の言葉を忠実に守り、やがて王子と結ばれる映画「シンデレラ」。
ヴィランの心理にクローズアップすることで、より現代的・リアリティな物語に仕上がりました。
子どもだけではなく、むしろ現代に生きる大人におすすめしたいファンタジー映画です。