
本作は18世紀にフランス王妃となり、贅の限りを尽くした実在の女性マリー・アントワネットを描いた映画です。
当時のフランス宮廷で着用されたドレスを再現した美しい衣装は見どころ。“ドレス大好き女子”は必見です。
また、歴史劇でありながら、音楽にロックやテクノが使われている部分もあり、ミスマッチからくるおもしろさを楽しめます。
マリー・アントワネットというと、自分のぜいたくな生活のために税金をつぎ込み、貧しい民衆の事を考えず「パンが無いなら、お菓子を食べればいいじゃない」と言った悪いイメージを抱く人が多いでしょう。
しかし、本作では、マリーはこれまでのイメージをくつがえすような純真な女性として描かれ、孤独感とプレッシャーに押しつぶされそうになっていた事が描写されています。
ストレスを振り払うようにぜいたくでハチャメチャな暮らしにのめり込んでいくマリーの様子と、心の内を考察してお伝えしていきましょう。
マリー・アントワネット(2006年)
見どころ
キルスティン・ダンストが、ひとりの女性として葛藤するマリー・アントワネットの繊細な心の動きを表現。80年代のUKロックやマカロンカラーの映像がスタイリッシュだ。
出典 : video.unext.jp
あらすじ
ハプスブルグ家の末娘、マリー・アントワネットは14歳でフランスのルイ・オーギュストと結婚した。べルサイユ宮殿での生活に戸惑いながらも、ぜいたく三昧の日々を送るマリー。やがて彼女は待望の世継ぎを出産するが、財政難に困窮した国民は暴徒化し…。
出典 : video.unext.jp
マリー・アントワネット(ネタバレ・考察)
本作は、まず何といっても、美しい衣装の数々にワクワクします。
監督・脚本執筆は、スタイリッシュな映像美に定評があるソフィア・コッポラが務めました。
監督らしい本作の衣装へのこだわりについてお伝えしましょう。
眼福!ガーリーなドレスを楽しめる!!
映画に出てくるドレスはみな繊細なレースやフリル、リボンがふんだんに飾り付けられていて、観ていると気分が上がります。
本作のためにデザインされたドレスは数百着。マリー役のドレスだけでも、70着以上も作られたそうです。
史実でもマリー・アントワネットがヨーロッパのファッションリーダーだったので、監督は本作を思いっきりファッショナブルな映画にしたかったと言います。
監督は、絵本や絵画のようにファンタジックな映像にしたいと思い、歴史劇にありがちな重厚な色調ではなく、お菓子のマカロンような淡く優しい色調で衣装を統一しました。
どのシーンでもガーリーで夢のような世界観が楽しめるでしょう。
衣装デザインのレジェンド、ミレーナ・カノネロ
衣装デザインは、ミレーナ・カノネロが担当しました。
ミレーナは、本作と同じ18世紀ヨーロッパを舞台にした映画「バリー・リンドン」(1975年)でアカデミー衣装デザイン賞を受賞したコスチュームデザインのレジェンドです。
マリーの衣装は、純情だった少女の頃はおとなしめの可愛らしいデザインですが、やがて華やかで凝ったデザインに変わります。
結婚の7年後、子どもを産んで母性に目覚めた頃には、豪華なシルクではなくナチュラルなコットンやモスリン生地の簡素なデザインになっています。
流行の移り変わりと併せ、マリーの考え方の移り変わりが衣装デザインで表現されているのです。
監督の期待に答えた素晴らしい仕事ぶりにより、ミレーナは本作でアカデミー賞衣装デザイン賞3度目の受賞となりました。
マリーのハチャメチャな宮廷生活
映画は、オーストリア王女のマリーが、母マリア・テレジア女帝の命令により、14歳でフランス王家に嫁ぐところから始まります。
フランス王妃となったマリーは、民衆が飢えていると聞いて「パンが無いなら、お菓子を食べればいいじゃない」と言ったとされ、フランスの民衆に憎まれました。
なぜ彼女は民衆に憎まれたのでしょうか。
王妃でありながら公務をおろそかにして遊びに夢中になり、浪費を重ねたためと言われています。
本作では、マリーが豪遊する様子が描かれていました。
年間170着以上のドレスを作らせ、ギャンブルにのめり込んでいきます。
そして、仮面舞踏会で夜通し遊んで帰ってくるようになりました。
王妃となったマリーは、庶民とかけ離れた豪勢な生活をしてしまうのですね。
ファッションやギャンブル、仮面舞踏会通いには、たくさんの税金が使われます。
劇中、マリーが民衆から“負債の女王”とあだ名されるシーンがありました。
フランス王家の伝統を無視したマリーのハチャメチャな生活に、人々は眉をひそめたのです。
パリピの王妃
本作は歴史的にも有名なマリー・アントワネットを描いた映画ですが、伝統的なクラシック音楽だけでなく、現代的なロックやテクノの楽曲も使われています。
また、登場する靴やスイーツに現代のブランドが採用されているのです。
歴史劇とのミスマッチの妙を楽しめるでしょう。ここでも監督のこだわりが感じられます。
なぜ監督は歴史劇なのに、楽曲や小道具に現代のものを登場させたのでしょうか。
歴史劇にロックやテクノ?
マリーがドレスやジュエリーに散財するシーンで使用されている音楽は、UKロックやテクノが中心となっています。
歴史劇なのに、現代のパーティーピープルたちに熱烈に支持されている「ニュー・オーダー」や「エイフェックス・ツイン」などの楽曲が使われているのには、驚きました。
繊細でありながら破壊的な楽曲は、本作のマリーの優しさと軽薄さを併せ持った人間像にぴったりの選曲です。
監督はこう言いたかったのではないでしょうか。
マリーがギャンブルに一晩中興じ、夜明けに宮殿の庭園に友人たちと座り込んでいる様子は、クラブで朝まで踊り明かし都会にたむろしているティーンエイジャーたちそのもの。
マリー・アントワネットが最先端の流行を自ら作り出し、無邪気に目先の楽しみだけを追い求めて快楽に溺れる様子は、現代のパーティーピープルたちにも通じるのではないかと。
監督は音楽にロックやテクノをマリーのハチャメチャな青春とリンクさせているのです。
あんなところにコンバース?
本作には、美しい靴やお菓子、扇子、ジュエリーが次から次へと出てきて、スクリーンがまるで“美の洪水”のようになっています。
本作のために作られた靴は数百足。現代女性の憧れのブランド、マノロ・ブラニクが当時の靴を再現しました。
監督は、もしマリーが現代に生きていたら、靴はマノロ・ブラニクに注文するだろうと思ったそうです。
ところで、18世紀を描いた映画なのに、たくさんのマノロ・ブラニクの靴に混じって、コンバースのスニーカーが登場するシーンに、ご覧になった方は驚いたのではないでしょうか。
本来ならば、オーストリアの田舎娘だったマリーは10代の遊びたい盛り。
監督は「高級な靴ではなくてコンバースがお似合い」という意味を込めたそうです。
散りばめられる現代のモチーフ
宮殿のあちこちに置かれたお菓子のマカロンは、世界中で大人気のフランス高級スイーツ店、ラデュレが担当しています。
ラデュレのマカロンは20世紀になってから販売されましたが、あえて監督は本作に登場させました。
また、当時は無かったシャンパンタワーが映画に出てきます。
監督は、シャンパンタワーを登場させる事で、18世紀のパーティーを現代のパーティーになぞらえているのでしょう。
ロックやテクノの楽曲を使用したり、登場する靴やスイーツに現代の憧れのブランドを採用したり、シャンパンタワーを登場させたりと、本作は歴史映画なのに現代のモチーフが多用されています。
監督は、マリーを“現代のパリピ”として描き、歴史上の人物ではなく、疲れを知らず享楽的に遊びまくる一人の未熟な人間として浮かび上がらせているのです。


マリーが浪費に走った理由とは?
華やかなドレスやジュエリー、ギャンブルや仮面舞踏会に彩られた青春の日々。
なぜ、彼女は国を揺るがすような浪費に走ったのでしょう?
マリーはストレスを抱えていました。
彼女はフランス宮廷のバカバカしい儀式にうんざりしていたようです。
男子の世継ぎを産むプレッシャーにも苦しみました。
そのストレスが彼女のハチャメチャな行動や浪費につながったのではないでしょうか。
着替えの儀式
ベルサイユ宮殿での生活は形式張っていて、とてもうっとうしいものでした。
朝の“着替えの儀式”で、マリーに服を渡すのは、最も位の高い貴婦人と決まっています。
儀式の途中で、位の高い貴婦人が部屋に入って来る度に着替えは遅れ、マリーは裸で寒さに震えながら待たなくてはなりません。
王妃が寒さのために風邪を引く心配よりも、儀式のほうが重要視されたのです。
劇中、女官長が大真面目に儀式を取り仕切っていて、儀式のバカバカしさに笑ってしまいますね。
これこそがマリーのストレスの原因でした。

食事は市民に公開
バカバカしい儀式は他にもありました。
王族が「健康でいる事」が国家の安泰に繋がるため、二人が食事をきちんと摂っていると人々が確認できるよう、マリーと夫との食事は、見物人に公開されました。
このしきたりを“グラン・クヴェール”といいます。
夫が隣でガツガツ食事するのを見て、この状況でなぜ食事ができるのだろうとでも言いたげな表情のマリーが印象的でした。
当時のフランスの王族にはプライベートがありません。王族の権威を高めるため形式を重んじた行動が求められたのです。
毎日行なわれる儀式の数々は、おおらかなオーストリア宮廷で育ったマリーにとって苦痛以外の何物でもありませんでした。


世継ぎを望むプレッシャー
形式張った生活のストレスに加え、マリーにのしかかったのは世継ぎを望むプレッシャーです。
マリーには、フランス王家はもちろん、祖国オーストリアや、周りにいる貴族たちから跡継ぎとなる男子を産む事が求められました。
現代でも、子どもを望む重圧があると聞きますが、次期国王を産み育てねばならない王妃ともなれば、そのプレッシャーは凄まじいものだと想像できるでしょう。
しかし、夫はマリーに無関心で、彼女に触れようとはせず夫婦生活はありませんでした。
子どもが生まれないのはマリーのせいではないのに、周囲からは彼女に対して悪口がぶつけられます。
夫に対して冷たい、オーストリア女は薄情だと言われ、子どもができないのはマリーが悪いとされてしまいました。
彼女が夫に嫌われないよう優しく接する姿が切なかったです。
マリーがフランスに嫁いでから7年後、事態を憂慮した彼女の兄ヨーゼフ2世の助言により、ようやく名実ともに二人の結婚が成就し、子どもが生まれました。


なぜ浪費に走ったのか?
非難の渦中にいるマリーは孤独でした。
大勢の着飾った宮廷人たちに囲まれていても、味方はいません。それどころかマリーに近づいて利権を得ようとする者ばかり。夫さえも頼りになりません。
ストレスが頂点に達したマリーは、小部屋に隠れ、一人声を上げて泣きくずれるのでした。
この作品のテーマの一つが少女の孤独といえるでしょう。
マリーが暴走したのは、数々のストレスに耐えかね、それが引き金となったからではないでしょうか。
満たされない気持ちを埋めるために、全力で遊ぶしかなかったのでしょう。
キルスティン・ダンストの演技
孤独感にさいなまれるマリーを演じたのは、初代「スパイダーマン」シリーズ(2002~)でヒロインを演じたキルスティン・ダンスト。
彼女は、「ヴァージン・スーサイズ」(1999年)などソフィア・コッポラ監督の映画3作品とドラマ1作品に出演しています。
ソフィア・コッポラ監督が脚本を執筆する際、マリー役はキルスティンの当て書きだったといいます。
キルスティンは監督の期待に応え、繊細さと軽薄さを併せ持つマリーを見事に表現しました。
次第にストレスに耐えられなくなっていくマリーの心の軌跡がわかる演技が素晴らしかったです。


新しいマリー像
軽はずみな少女として描かれたマリーでしたが、一方で愛情深く、他人の事を思いやれる人として描写されています。
これまでの悪いイメージとは違った新しいマリー像が描かれているのです。
母となったマリーは、子どもに細やかな愛情を注ぎました。
子どもにはきちんとしつけを行なっていて、褒められたらお礼を言わせる、ジュエリーを我慢させるなど、思いやりのある子に育てようとします。
昔やんちゃをしていたけれど、今は更生して“良いお母さん”をやっている人って現代にもいますよね。
またマリーは、国民が貧しさに苦しんでいると聞いて、買う予定だったジュエリーを返品するのです。
このように本作では、これまでのマリーの悪いイメージをくつがえすような、純真で思いやりある彼女の一面が描写されます。
「パンが無ければお菓子を食べればいい」と思いやりのない発言をしたとされる一般的なマリー像とは正反対ですね。
実は近年では、世界的にマリーの人間像をより深く掘り下げようという気運が高まり、マリーの悪い評価を見直す動きがあるのです。
それを反映して執筆されたアントニア・フレイザーの小説「マリー・アントワネット」(2001年)がこの映画の原作となっています。
史実のマリー・アントワネット
実際のマリーはどんな人だったのでしょうか。
“罪なき”マリーの純真さを、歴史的事実からひも解いていきましょう。
純真すぎたマリー
史実では、純真なマリーの性格がうかがえます。
なんと、彼女は貧しい民衆のために募金活動を行なっていたそうです。
そして、彼女のこのような発言が記録に残っています。「不幸な暮らしをしながら私たちに尽くしてくれる人々がいるならば、彼らの幸せのためにこれまで以上に一生懸命働くのが私の務めです」
マリーの言動からは、純真な思いが伝わってきて、処刑されるほど悪い人だったわけではないように思えるのです。
与えられた富を何の疑問もなく受け取っていたマリー。一国の王妃としては疑う事を知らず純真すぎたのがいけなかったでしょう。
マリーに罪はあるか?
ハチャメチャな生活をして、マリーが国庫のお金を使い尽くしたとされますが、マリーが使えたのは当時のフランス国家予算の1~3%。
いくら彼女でも一人で国庫のお金を使い尽くせません。
当時フランス経済が破綻したのは、現在では以下のような原因によるものだとされています。
- 先々代の王が続けた戦争費用の負債が積もりに積もっていた
- 天候不順で食糧の不作が続いた
- イギリスの植民地支配から独立するため戦争を始めたアメリカに巨額の援助金を送った
どうやら、経済破綻はマリーのせいではないようです。
しかし当時は民衆の恨みをマリーひとりが受けた形になりました。
「マリーを憎む革命派の人たちによって、彼女は悪者に仕立て上げられ、攻撃の標的になった」という説が最近では有力になっています。
「パンが無ければ…」について
「パンが無ければお菓子を食べればいいじゃない」という言葉は有名ですが、本当にマリーがそんな事を言ったのでしょうか。
この言葉は、思想家ジャン=ジャック・ルソーの小説に出てくる事から有名になったのですが、小説が書かれた時代とマリーが生きた時代が合わないため、彼女の言葉ではありません。
この“パン発言”をマリーが言った記録は無いのです。
マリーを憎んだ革命派の人たちによって、彼女の発言として広められたといわれています。
この事からも、マリーは悪者に仕立て上げられたと言えるのではないでしょうか。

破滅への道
マリーは、子どもが生まれてから贅沢をやめましたが、遅すぎました。
もはや民衆にとって彼女は、国の経済を傾けた悪者であり、憎悪の対象でしかなかったのです。
彼女がフランス王家に嫁いで19年後の1789年、とうとう民衆は飢えに耐えかね反乱を起こし、国王と王妃を排除して自分たちで政治を始めます。歴史に名高いフランス革命が起こったのです。
マリーはベルサイユ宮殿からパリへ連行されてしまいました。
映画では描かれていませんが、マリーは王妃の位を剥奪され、処刑されることになります。
ソフィア・コッポラが描くマリー・アントワネット
本作は第59回カンヌ国際映画祭に出品されましたが、試写会ではブーイングが起こりました。
「歴史劇のドラマティックな展開がない」「マリーの人物描写に深みがない」と言われたのです。
確かに、本作にはフランス革命のドラマティックな展開があまり描かれていません。
一見、ただマリーの華麗な暮らしぶりを描写しただけにみえます。
文豪シュテファン・ツヴァイクがマリーの伝記に書いたような、彼女が王妃の座から引きずり降ろされるという運命にどう立ち向かったのかというドラマが、本作にはまるで描かれていません。
ソフィア・コッポラ監督は、マリーの書簡集を読んで、「勉強嫌いで生意気なティーンエイジャーのようだ」と思ったそうです。
本作はマリーの孤独と、彼女のハチャメチャな青春を現代の視点で捉えた映画なのでしょう。
監督が描きたかったのは、快楽の沼にハマり、われ知らず破滅へと突き進む愚かな少女の姿だったのです。
歴史映画としてではなく、ガーリーな美しいドレスの数々と、一人の少女の青春をポップに描いた映画として観ると、本作を楽しめるのではないでしょうか。
まとめ
慣れない異国でのしきたりや孤独に耐え続け、ストレスを振り払うかのようにハチャメチャな生活を送ったフランス王妃マリー・アントワネットの青春を描いた本作。
マリーは純真で人を思いやる事もできる女性として描かれていました。
「パンが無いなら、お菓子を食べればいいじゃない」と貧しい民衆に対して心ない発言をしたとされていましたが、彼女がそんな事は言っていなかったというのは驚きでしたね。
マリーが実際に暮らしたベルサイユ宮殿で撮影された美しい映像、マカロンカラーの衣装にテンションが上がるでしょう。
ぜひご覧になってください。
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