「キューブ」は1997年にカナダで制作されたシチュエーション・ホラーです。
1つの部屋と7人の役者のみを使うという超低予算映画でありながら、舞台を活かす設定と脚本がよく練られていたため高い評価を得ています。
約4,000万円の制作費に対し、全世界で約10億円もの興行収入を獲得し、観客と批評家たちに絶賛されシチュエーション・ホラーの金字塔として認識されたのです。
その結果、日本では配給会社が「キューブ」に似た名前を関係ない映画に付けてリリースしたため、本家の作品性と遠く離れたトンデモ映画が大量生産されました。
正当な続編である「キューブ2」「キューブ ゼロ」も監督が代わったせいか一作目に遠く及ばないクオリティになってしまったのも悲しい出来事です。
アイデアと見せ方で多くのファンに愛され、さまざまなジャンルのクリエイターたちに影響を与えた本作。
登場人物たちに付けられた名前や、2021年にリメイクされる日本版「キューブ」の話などを、トリビアや考察を交えつつ語っていきましょう。
- 「デス・キューブ」(1997年)
- 「CUBE IQ」(1998年)
- 「CUBE IQ/ハザード」(1999年)
- 「キューブ・ネクスト」(2006年)
- 「キューブ■レッド」(2007年)
- 「キューブ・ホスピタル」(2008年)
- 「CUBE ハザードX」(2009年)
- 「ザ・キューブ ファイナル・トラップ」(2014年)
キューブ(1997年)
男は見知らぬ部屋で目を覚ます。
次々と扉を開き、脱出を試みるが仕掛けられていたトラップによりサイコロ状に切り刻まれ、命を落としてしまう。
謎の立方体の部屋に閉じ込められた5人の男女。お互い見知らぬ顔で、なぜここに連れて来られたのかも分からなかったが、同じ制服に同じ靴、胸のワッペンで名前は分かった。
脱獄のプロを自称する男が建物の危険性を察知し、攻略に乗り出すが、いともたやすく罠にかかり死亡する。
壮絶な状況、そして未知なる空間。
謎多き建造物の規則性や法則を解き明かしながら、脱出を試みるのだが…。
キューブ(ネタバレ・考察)
1つのセットに7人の役者を集め、20日間で撮影された本作はアイデアと撮り方次第で映画内の世界を拡張できると知らしめた画期的な作品です。
ヴィンチェンゾ・ナタリ監督自身がベースとなる短編映画を作成し、脚本を書き加えて長編映画に仕上げました。
そんな作品の気になるトリビアをピックアップしていくので、ご覧になってください。
監督と役者が同じ高校に通ってた!
ヴィンチェンゾ・ナタリ監督は、ワースを演じた俳優のデヴィッド・ヒューレットと同級生で、「キューブ」以降ナタリ監督の作品には全部出演しているほど仲良しです。
そんなヒューレットが一緒に劇をやっていたのがカザンを演じたアンドリュー・ミラーで、ナタリ監督へカザン役に推薦し、出演が決まりました。
限られた予算の中で良い人材を集めるのに、友達の輪を頼るのはどこの業界でも同じ現象に思えます。
続編は全く別物?
本作のヒットを受けて続編となる「キューブ2」(2002年)「キューブ ゼロ」(2004年)が撮影されましたが、オリジナルであるナタリ監督はどちらも参加していません。
「キューブ2」では単純な立体構造ではなく、隣り合ったキューブは別次元へと繋がっているなどSF要素が強くなり、オリジナルが持っていた閉鎖空間でのドラマが無いのです。
「キューブ ゼロ」では施設を監視している外側の人間を描いた前日譚的なストーリーになっていますが、ラストシーンがオリジナルに繋がっている以外は別物になります。
どちらも観た人によって評価が分かれる内容ですが、「キューブ」という作品を違うコンセプトで再生産するとこうなるのか、という気付きにはなるでしょう。
トロントと「キューブ」のつながり
カナダのトロントはオンタリオ州にあり、カナダで最も大きな都市として知られています。また別の顔として、ハリウッド作品などのロケ地としてよく選ばれている場所なのです。
風景がニューヨークなどの都市に似ていて、撮影許可が取りやすく、撮影地の使用料が安いことなどがあり、映画関係者の中では重要な都市になっています。
「キューブ」が上映されたトロント国際映画祭は北米で最大規模の映画フェスで、上映された本作を観た観客は熱狂的に支持し、世界的なヒットに繋がりました。
また不思議な縁の1つとして、トロントに拠点を置く特殊効果会社のC.O.R.E.が「キューブ」のデジタル効果を無料で行ったことが挙げられます(会社はすでに解散)。
この行動はトロントの映画産業へのサポートを示すためだったのですが、カナダ産の映画を盛り上げたいという気持ちがあったのでしょう。
なおカナダ産の映画はジョークとしてよく使われるほど制作費を回収できないことが多い中、「キューブ」は世界中でヒットし制作費を回収できています。
登場人物の名前は世界中の刑務所がモチーフ
「キューブ」の登場人物たちは、それぞれ世界中の刑務所をモチーフに名前を設定されています。
それぞれモチーフになった刑務所の特徴がキャラクターの性格に織り込まれており、誰もが明かしていない「なぜこのメンバーが閉じ込められたのか」のヒントになっているのです。
登場するキャラクターの性質と、モデルとなった刑務所の特徴を併せて紹介しつつ、キューブにいる理由について考察していきましょう。
オルダーソン
映画の冒頭で登場し、キューブ内に仕掛けてあるトラップの存在をアピールするためにサイコロステーキ状にされてしまうオルダーソンですが、彼の由来はちょっと不思議です。
モデルとなっているのは、カナダとアメリカをまたぐアパラチア山脈のアメリカ側に位置するオルダーソン刑務所ですが、実はこの施設は女性専用なのです。
なぜ殺されてしまった男性であるオルダーソンに女性刑務所の名前が付いたのかは不思議ですが、最初に選ばれた理由は刑務所の中にありました。
比較的警備がゆるく、自由に過ごせるオルダーソン刑務所ですが、囚人たちは眠る時に1.5m×2.7mのサイズで作られた立方体の中にあるベッドで休むそうです。
オルダーソンという刑務所の名前を持つ人物が立方体の中で死ぬオープニングは、眠るときも安心できません、というある種のネタバレヒントだと思われます。
クエンティン
警察官であるクエンティンは、アメリカのカルフォルニア州にあるサン・クエンティン州立刑務所が名前の由来です。
カルフォルニアで最も古い歴史を持ち、全米でも札付きの凶悪犯罪者ばかりが集められるという恐ろしい場所でありながら、他の刑務所と比べて治安が良いことでも知られています。
またプログラムが充実しており、受刑者によっては刑務所内でも外部と連絡をとってビジネススキルを磨き、社会復帰をスムーズにしていることも特徴です。
作品内のクエンティンは警察官としてリーダーシップを取り、少ないヒントから可能性を見出して脱出のために他のメンバーを励まします。
ですがうまくいかないことがあれば感情的になり、攻撃的な面を見せるのです。
治安を守る一方で、ためらいなく人を殺してしまうという2面性が、名前の由来になっている刑務所の性質を表しているのではないでしょうか。
クエンティンがキューブに入れられた理由は、メンバーを牽引させるためだけでなく、内面の凶暴性を知られていてサンプルに選ばれた可能性が高いです。
レン
脱獄囚として有名で、「アッティカの鳥」の異名を持つレンは、フランスにあるレンヌ中央監獄から名前を採用されています。
この監獄は19世紀に最先端のデザインとして設計されており、少ない人数で全方位の囚人を監視できるシステム「パノプティコン」を取り入れられたのです。
デザインだけでなく、規律も厳しかったようで、レンヌ中央監獄は後の刑務所の模範として知られています。
獄房に収監された囚人が、見られているかいないかを知るすべもなく、すべての方向から監視されているという監獄建築は、まさに「キューブ」の極限状態のようです。
レンは序盤、脱出のプロとして皆を引っ張り、喉が渇かないようにボタンを口に含んで舐めろ、といった実用的なアドバイスをしてくれます。
立方体にセンサーやトラップがあることを感じており、頼もしい存在ですが、安全だと思った立方体に入ったレンはトラップにより亡くなるのです。
希望を提示しておいてあっさりと殺してしまうというこのシーンは、終盤に向けての伏線でありつつも、観客に対して集中力を切らせてはいけないと伝えているのでしょう。
ちなみにレンは劇中で「7つの刑務所から脱獄してきた」と言っていますが、これは登場する7人の名前の由来を説明するために仕込まれたセリフだと思われます。
レンがキューブに入れられた理由は、脱獄のプロにキューブは突破できるのかの実験だったのでしょう。
ハロウェイ
精神科医で陰謀論者の女性であるハロウェイは、イギリスにある女性専門の刑務所であるハロウェイ(ホロウェイとも表記)刑務所から取られています。
ハロウェイ刑務所の最大の特徴は、イギリスの女性参政権を求める運動をしていた「サフラジェット」と呼ばれる女性団体が主に収監されていたことです。
彼女たちは女性の人権が軽んじられていると主張し、収監されるとそれに対抗すべくハンガーストライキを決行します。
殉死を恐れた刑務所側はストライキをする女性たちを釈放し、健康になったらまた逮捕するという不思議なサイクルが生まれていました。
1959年ごろに女性向け刑務所としての改革が起こり、長期に収監されている囚人には自分の食器や写真、カーテンを持てるなど待遇が改善されています。
また一部の囚人は支援の一貫として、囚人と精神科医で家族グループを作る集団療法を取り入れるなどしてるのです。
ハロウェイは、自己主張が激しいところは過去の刑務所を、カザンの面倒を家族のように見るところは近年の刑務所を取り上げてキャラをデザインしたのでしょう。
彼女がキューブに入れられた理由は、精神科医ということから他の人間たちのメンタルを支えるために加えられたと思われます。
カザン
立方体を移動している最中に、上の立方体から落ちてきて仲間に加わるカザンは、精神を病んでいます。
彼の名前とキャラクターモチーフは、旧ソ連にあったカザン刑務所と呼ばれる精神の疾病を持つ囚人たちを集めた特殊な施設から付けられているのです。
彼の最大の特徴は驚異的な暗算能力で、3ケタの数字を素因数分解するスピードが圧倒的に速く、カザンの能力で一同は脱出の道を見出します。
このように発達障害などがあっても、特定の分野で常人にはない才能を発揮する症状を”サヴァン症候群”と呼ぶのです。
ちなみにカザンと名付けられていますが、おそらく彼の本名はエリック・ウィンで、サヴァン症候群を発症しているのではなく、もともと天才であった可能性があります。
気になる方は「キューブ ゼロ」をご覧になってくだされば、カザンがなぜキューブにいるのか説明されているので楽しめるかもしれません。
レヴンとワース
計算が得意な女学生レヴンと、キューブの外郭設計に関わっていながらキューブの中に閉じ込められているワースは、重要人物として注目を集めます。
この2人に関してはアメリカのカンザス州にあるレブンワース刑務所という名称を持つ2つの施設をヒントに、2人に分けて設定されているのです。
数学が得意で、キューブのルールに従って行動を決めるレヴンは、軍事刑務所であるレブンワース刑務所をモチーフにしており、厳格な規律に従うことを意味しています。
ワースは民間が経営しているレブンワース連邦刑務所から連想されており、キューブの存在が国家陰謀ではなく民間の誰かに依るものではないかと示唆しているのです。
レブンがキューブに入れられたのは、キューブの謎である数字の意味を理解できる人材がいないと実験が成立しないためでしょう。
ワースはキューブの秘密を知っていたため、おそらく口封じでキューブへ入れられたのです。
数字に強いレヴンはキューブの通路に刻まれた数字のルールを見つけ出し、法則や構造の謎を解いていきます。
ですがパニック描写を重視しているため、レヴンの能力と計算の難度が釣り合わないシーンがいくつか見られます。
詳しくは以下の記事を御覧ください。
「キューブ」で提示された謎について知りたい方はこちら
集められた登場人物が都合良すぎ?
オルダーソンを除く6人の登場キャラクターは、役割や性格を熟考したうえで選ばれたように感じますが、真相はどうでしょうか。
なぜこうなったのかを考察すると、監督が人間ドラマを掘り下げて撮影するために、この人選に落ち着いたのでしょう。
実は初期段階では、登場人物は全員が公認会計士になる予定だったそうです。会計士は会社のお金を管理したり、コンサルタント業務をしたりする職業です。
初期設定を聞くだけだと、全員すぐ死にそうな気がします。
制作陣も同じ結論に至ったのか、登場人物は一新された結果として適材適所の働きをみせ、緊張感の中で精神が壊れていきます。
本作がホラーであると同時にサスペンス・ミステリーの分類がされているのはこの人選がうまく機能し、極限状態で変化する心理を描けているからです。
キューブであらわになる隠された人間性
特定のシーンに限定して、物語が展開していくジャンルはソリッド・シチュエーション・スリラーと呼ばれています。
限られた環境での精神状態の変化による人間関係の悪化がウリで、この系列の元祖として名を馳せた本作は、ヴィンチェンゾ・ナタリ監督を一躍スターダムに押し上げました。
理由もなく立方体の中に人を閉じ込める謎の存在を明らかにせず、極限状態の人間たちが追い詰められ、本性が暴かれる緊張感を90分で描ききった手腕は見事です。
明らかにされてないことで観客のイマジネーションを掻き立てた「キューブ」が発信しているメッセージと、登場人物の変化を考察していきましょう。
トラップで死ぬのは2人だけ
オープニングでオルダーソンがワイヤートラップで死亡するのは、「この立方体は危険である」という観客への説明です。
そしてそれを補足するように、センサーの存在や種類を把握しているはずのレンが酸を浴びて死亡し、脱出のプロでもルールが分からなければ死ぬことを提示しています。
普通のホラーと「キューブ」が違うのは、やみくもに登場人物を殺していく物理的な怖さではなく、危険度を提示した段階でトラップによる死者は出さないところです。
危険なシチュエーションを突破していき、明らかになる謎とあらわになる人間の本性を描くことで、ドラマとしての深みを出すことに成功しています。
クエンティンの反転
クエンティンは警官をしていた経歴を活かしてリーダーシップを取り、メンバーを鼓舞しキューブからの脱出を果たそうと奮闘します。
ですが自分の言いなりにならないカザンや、ハロウェイとワースのように反対意見を出してくる存在が現れると、クエンティンは苛立ちを隠せません。
外壁を調べていたハロウェイを助けられたのにわざと落としてからは、死の恐怖はキューブではなくクエンティンによるものとなるのです。
最終的にクエンティンはレヴンを刺殺し、ワースにも致命傷を与えるものの、脱出しようとしたところでワースに動きを止められ、キューブの移動によって圧死します。
クエンティンはリーダーでありながら脱出の役に立つ行動は何もできず、他のメンバーの能力や知識に頼るばかりでした。
悪者が悲惨な最期を遂げる、因果応報を感じる展開は、監督から観客への「こういうシーン好きでしょう?」という目配せを感じます。
カザンは悪意がないから生き残れた?
途中からメンバーに加わったカザンはサヴァン症候群の持ち主で、他者とのコミュニケーションがうまく取れない代わりに、驚異的な暗算能力を持っています。
最初に発見されたときも、他の立方体に移動することに怯えを見せていたことから、彼なりの安全な法則があるのでしょう。
メンバーたちはカザンを見て一様に「面倒な人が加わったな」と考えています。精神に障害があり、コミュニケーションができない彼は脱出の邪魔になると判断したからです。
初対面のときにはカザンが能力を持っていることが明らかにされていないため、精神科医のハロウェイだけがカザンの味方となり、博愛精神を見せるようになります。
結果的に、カザンは唯一キューブから脱出できた人間でした。光の中に向かって進むカザンを見せて物語は終わるのです。
他の人物たちは大なり小なり他のメンバーに対して憎しみや怒りといった悪意を感じていましたが、カザンはそういう感情を持っていなかったため生き残ったのでしょう。
ちなみにナタリ監督が編集作業で最初に手を入れたのが、ラストでキューブの外が写っているシーンのカットだったそうです。
このことからも、光は希望や未来を観客に連想させつつキューブの正体は謎のまま残し、観客それぞれのイメージをかきたて語り合える余地を残したのでしょう。
キューブの色とメッセージの連動
立方体はそれぞれ色が異なっており、白や赤、青、緑などカラフルです。
立方体の色分けは、罠の有無や位置などの情報と関係しませんが、色と連動してドラマが動くなど、共通する部分があります。
映画「キューブ」が撮影されたときの事情と、立方体の色によって伝えられているメッセージを解説していましょう。
映画の撮影時は時系列ではない
ヴィンチェンゾ・ナタリ監督は、撮影を開始するときに時系列で進めていきたいと考えていました。
ですがキューブのドアがうまく作動しなかったことと、キューブの色を変えるのにとても時間がかかることから、キューブの色ごとに撮影して後から時系列に編集しています。
最初は赤の立方体のシーンをまとめて撮影したのですが、この撮影の中に、ワースが他のメンバーに謎の建造物を設計したことを告白するシーンも含まれていました。
ワースを演じたヒューレットは核心に迫る場面に緊張したそうですが、告白が終わったときに言う「すっきりした」というセリフは本音に近かったそうです。
出演者は撮影当初、ずっと赤のキューブの中で演じていたので、赤いキューブの撮影がどんどん嫌いになっていったとのこと。
一番好評だったのが白のキューブとのことで、事情を知った上で再度鑑賞してみると気づきがあるかもしれません。
立方体の色が示す状況の変化とは?
立方体の色はルールではなく、登場人物たちの心情や状況を表しています。
赤の立方体では対立や死、苦痛を描いています。前述したワースの告白による内部対立や、クエンティンが暴走しての殺人などは赤いキューブで発生するのです。
白は発見を表しており、閉じ込められたキャラクターたちが何かを発見するときは白いキューブになります。
レヴンが長い移動の果てに自分の眼鏡の割れたレンズを拾うシーンも白いキューブで見られ、立方体はループして元の位置に戻っていることを発見するのです。
日本版「キューブ」の発表
2021年の10月22日に公開される日本映画「キューブ」は、初めてヴィンチェンゾ・ナタリが公認したリメイク作品です。
登場するトラップや立方体、男女6人が集まり脱出を目指す設定はオリジナルを踏襲しつつも、閉じ込められた人間たちのキャラクターに変化を持たせて独自性を出しています。
またリメイク版では立方体の中にいる人間が殺意を抱くと照明が赤くなるらしく、誰が殺意を持っているのか?というデスゲーム内での読み合いが楽しめそうです。
日本で「キューブ」がリメイクされたのは唐突な話ではなく、コロナウィルスのパンデミックに前後した上映映画の興行収入が関係しています。
「ミッドサマー」(2019年)「犬鳴村」(2020年)「事故物件 恐い間取り」(2020年)などが公開され、軒並みヒットしたため日本でホラーが流行ると感じたのかもしれません。
出演は菅田将暉、杏、岡田将生、田代輝、斎藤工、吉田鋼太郎が決定しており、ナタリ版「キューブ」を超えることができるのか楽しみです。
まとめ
1997年の公開から多くの人の心を掴んで離さない、密室系シチュエーションスリラーの先駆けとなる「キューブ」は、多くのホラー映画が誕生するアイデアの素として評価されています。
トラップが人を殺すのではなく、環境によって人が人を殺すという描写は一時期人気を博したデスゲーム系の源流になっているのです。
また、後に低予算映画として登場し大人気シリーズとなった「SAW」(2004年)などに多大な影響を与えている本作は、優秀なアイデアを上手に映像化しているためいつ観ても古さを感じません。
ぜひ日本版「キューブ」を鑑賞する前後に、オリジナルであるこちらの「キューブ」を楽しんでみてください。